日本橋神経クリニック

日本橋神経クリニック

MENU

Blog

診察にはしっかり時間をかけます

診察にはしっかり時間をかけます

てんかんの主な症状が発作であり、治療の最大の目標が発作を抑制することは間違いありません。しかし、“発作は単に発作にとどまらず“、発作そのものあるいは、発作を起こす脳内のメカニズムや、発作があることによる生活のしにくさなど発作以外のさまざまなことが、てんかんのある人の負担になり、それが直接的、間接的に生活や治療の妨げになることがあります。

どうして発作が起こったのか?患者さんやご家族のみならず、治療者である私たちにとっても最大の関心事の一つです。もし何か原因があるのなら、それを取り除くことで発作の改善が見込まれるからです。

初診はお見合いです。てんかん診療は、患者さんと医師の初めての出会いで、可能な限り正確な診断と意味のある治療方針を立てる必要があります。そのため、私たちは初診の患者さんには十分な時間をかけることにしています。初めてお会いした患者さんでも、長年おつきあいしてきたかのごとく、発作症状やその背景にあるものを可能な限り教えていただくことで、ようやく上記目的に近づくことができるからです。

当クリニックの初診患者さんの診療は、以下のようになります。

・看護師との面談:成育歴や既往歴、生活の状況や発作以外に困っていること、病気の経過や発作症状などを丹念にお聞きします

・脳波検査:てんかんの診断のための脳波検査は、てんかん波(てんかん性放電)をいかに記録するかにかかっています。光刺激(1秒間に3回から33回チカチカ点滅する光を見ていただく)、過呼吸(深呼吸を4分間繰り返していただく)、睡眠(文字通り睡眠時の脳波記録)は、てんかん波の出やすい状態です。中でも睡眠は最も重要ですが、昼間の決まった時間に睡眠をとるのは必ずしも容易ではありません。そのために患者さんが睡眠に入るまで、一人一人の患者さんには十分な時間をかけています。

・医師対診:上記の情報に、さらに必要な情報を加えて整理することで診断・治療方針につなげるのですが、加えて患者さんやそのご家族が病気をどのようにとらえ、生活の中で何に困っているのか、そしてそれらを解決するための手立てなども患者さんやご家族と一緒になって頭を悩ませます。

・MRIなどの画像検査:近く(東京駅八重洲口近く)の画像センターと連携しています。

 

初診にお時間のかかることをご理解いただけたら幸いです。